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9.03.2020

ウェブタイポグラフィの講座

 ナルホ堂 書体&タイポグラフィ企画第2弾として、『クリエイターにも知って欲しい ウェブタイポグラフィ活用講座』を開催します。

話題の書『ウェブタイポグラフィ』の監訳をされた、鈴木丈さんに登壇していただきます。『ウェブタイポグラフィ』は『ウェブ』とありますが、タイポグラフィを勉強したい人は必読の本だと思います。ウェブと紙媒体の違いとしては、サイズの概念がウェブの場合は相対的であるといったところでしょうか。ページものをあまり扱わない、チラシなどがメインのグラフィックデザイナーは、文字まわりを数値で管理することが苦手な方が多い印象です。これは、デザインを学ぶときにまずIllustratorで制作することから始めることが多いことが主な原因だと思います。真っ白なアートボードに自由自在にレイアウトできることは一見魅力的ですが、タイポグラフィを学ぶにあたっては、かえって遠回りになると思います。文字の大きさや行間設定、配置など、タイポグラフィは、数値(グリッド)を意識するだけで、効率的に美しさと読みやすさが実現できます。この機会に、本格的なタイポグラフィの入口を体験していただきたいと思います。オススメの講座です。




◉お申込はこちら

◉協力


11.24.2019

書体が美しいカレンダー2020

これまで本ブログで紹介してきた、カレンダーですが今回は量産しました。
限定150部、自分が「あったらいいな」と思う形を追求しました。

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インテリアにこだわる人に使って欲しいカレンダーです。書体に拘りのあるグラフィックデザイナーの作者が、長年サンプル制作で改良を重ね、5年目にして完成させたカレンダーです。

・インテリアを損なう要素を一切排除しました。
・あえて製本せずに1枚ずつ独立した仕様なので、必要な枚数だけ壁に貼って使用できます。
・使用する書体にこだわり、適切な空間処理でデザインの美しさを追求しています。
・月ごとに違ったレイアウトを楽しめます。
・上部中央に直径3㎜の穴が空いています。ピンや釘などにかけて使用するか、マスキングテープで壁に貼るなど、使い方は自由です。


用紙:ヴァンヌーボVGスノーホワイト(表紙:淡クリームキンマリ)
サイズ:A4(297mm×210mm)
12枚綴り
デザイン:加納佑輔 【ネット販売限定特典】

書体を愉しむしおり×2枚 ※配送について:レターパックライトにて配送いたします。


【販売サイト】
・minne
・CREEMA
・STORES (ナルホ堂販売)



2.09.2019

とっぽいゴシック
フライヤー制作しました

フリーフォント配布で有名な、フォントダスさんが先日発表した仮名フォント「とっぽいゴシック」の組み見本兼フライヤー制作を、お手伝いしました。


「とっぽいゴシック」は、東京築地活版製造所の初号ゴシックを元にして制作された、過去の様々な書体を参考に、「い」「お」「と」などの一部の仮名や「!」「?」などに数種類の異体字を盛り込んだ意欲的な書体です。

デジタル書体ではあまり見られない、各エレメント処理があったり、拗音促音が小さかったり、ゴシック体なのに、明朝系の句読点を収録していたりと活字好きのツボを捉えた書体だと思います。
6種類のフライヤーそれぞれを見ることで、どんな異体字が入っているか、ある程度わかると思います。

仮名書体なので「合成フォント」機能を使って、漢字がある書体と組み合わせる必要がありますが、やはり活版由来ということもあり、オールド系のゴシック体との組み合わせがオススメです。フライヤーでは、オールド系、スタンダード系を含む6種類のゴシック体との組み合わせを提案しています。それぞれ比べてみて使用時の参考にして下さい。

とっぽいゴシックは「フォントダス」初の有料フォントだそうですが、これだけたくさんの異体字が入っていて、1000円は安いです。異体字がない「フリー版」もありますので、まずはそちらで試してみるとよいかもしれません。

◉関連リンク
とっぽいゴシック(フォントダス)
フォントダス
Japaaan(紹介記事)







11.27.2018

12月のセミナー

12月13日にフェローズさんの名古屋支社にてセミナーを開催します。
内容は、デザインのクオリティをさらにアップさせるための、書体の選び方と組み方を中心とした話となる予定です。対象は学生・新人デザイナー、これからタイポグラフィの勉強しなおしたいプロの方、などとなります。

興味のある方は下記にてお申し込みください。
◉お申し込みページ

4.20.2017

書体の誕生 講演&展示

4月14–16日に大阪で、フォントに関するイベント「書体の誕生」が開催されました。2014年の第一回目に比べ、今回は参加するフォントベンダーも4社に増え、内容もさらに充実したものになりました。15日、16日にはそれぞれ講演会も行われました。
以前の予告通り、展示には私が制作した展示パネルを出品しました。



【展示】
イワタ、白舟書体、フォントワークス、モトヤの4社による展示の他、手動写植機の実演・展示、坂野公一さんと長久雅行さんの装丁展示、長久さんと私の制作パネル展示といった構成でした。
全体をざっと見渡して、最初に目についたのが、白舟書体の元字展示。フォントになっているものと全然違う! フォント製作用に書家の方が書き起こした文字は、当然にじみやかすれがフォントよりも強く、文字としての魅力に溢れていました。今後、このアナログ感をどこまでフォントで再現できるか、ということが重要になってくるのでは、と思い、担当の方に「もっとアナログ感をお願いします」と伝えました。
モトヤは、以前モトヤ本社の資料館でも見学させていただいた、昔の活字見本帳や、活字の母型など、資料的価値の高い展示が多い印象でした。
フォントワークスは、最近リリースされた「筑紫新聞明朝」と「Monotype Lets」の話題性ある展示が印象的でした。
イワタは、新しい書体として展示されていたイワタ新ゴシック用かな書体や、予告としてパンフレットに出ていた「金属活字直系超極太明朝体」や「丸ゴシック体」が気になりました。

私が展示出品したのは4社の『楷書系書体比較』と、その楷書系書体の漢字を用いて作成した『合成フォント見本帳』です。私がこの展示を出品するのは、書体の楽しさ・奥深さを色々な人に味わってもらいたいからです。デザイナーやWeb、DTP関係の方の何らかの参考になれば、と思います。



PDFデータを用意しましたので、会場でじっくり見られなかった人や、行けなかった人などはダウンロードしてみてください。

◉ダウンロード
・楷書系書体見本
・合成フォント見本帳_弘道軒清朝体復刻版編(通常版|組継ぎ本版)
・合成フォント見本帳_モトヤ楷書編(通常版|組継ぎ本版)
・合成フォント見本帳_白舟楷書編(通常版|組継ぎ本版)
・合成フォント見本帳_グレコ編(通常版|組継ぎ本版)

※組継ぎ本版は、A3サイズに見開き・両面刷りで出力して、組継ぎ本形式で製本できるようになっています。


【講演】
坂野公一さんの講演は、よく使うお気に入り書体の話や、実際のデータを開いての、デザイン制作の方法や設定など、とても参考になるお話でした。
その後は藤田さんと坂野さんのトークセッション。藤田さんのこれまでの書体デザイナーとしてのキャリアと、筑紫シリーズの話、その後どのように新しい書体に取り組んでいるか、という話のなかで、坂野さんがデザイナーとして色々な質問をする、という形式で、リラックスした雰囲気のなか、時折飛び出す藤田さんの本音が面白かったです。こういう話は、実際に足を運ばないと聞けないので、とても貴重な講演だったと思います。
印象的だったのは2人とも自分が「主流ではない」といったニュアンスのことを言い、単に自身が好きなデザインを追求しているだけと話していたことです。にもかかわらず、客観的に見れば2人とも商業的な成功を成し遂げているわけで、本当に凄いことだと思いました。



2つの講演が終わった後、「フォントかるた」大会が開催。20人以上が参加し、予想以上に白熱しました。形状が似ている紛らわしい書体も含む、48種類の札を見分けて、争奪する様子は滅多に見られない異様な光景だったかもしれません。私の成績は12枚程度と、まずまずの成績でしたが、やはり自分が普段使用しないポップ系の書体は難しかったです。

その後、関口さんによるWebフォントの話があり(そうさすのWebサイトも事例として紹介していただきました)、この日のイベントは終了。

イベント後の懇親会では、書体好きなデザイナーの方や、フォントデザイナーの方などと、たっぷりと書体の話ができて楽しい1日を過ごすことができました。

3.28.2017

「書体の誕生」の展示参加します

すでに発表がありましたが、大阪DTP勉強部屋主催による、イベント「書体の誕生」が今年も開催されます。今回も日本語デザイン研究会[中部]として、展示を少しお手伝いさせていただくことになりました。現在展示パネルを制作中。

今回は、フォントワークス株式会社、株式会社イワタ、株式会社モトヤ、株式会社白舟書体の4社が参加とのことで、この4社のフォントで、私なりに書体の面白さや楽しみ方を提案できれば、と考えています。


講演会もとても魅力的なので、お勧めです。

「書体の誕生」詳細

12.23.2016

2017年カレンダー

※PDFデータを配布しています。




2016年も終わりが近づき、今年も研究会としての表だった活動がほとんどできなかったことを反省しています。
現在、名古屋(とその周辺)でタイポグラフィを流行らせるために、どうすればよいのか、色々と調査・準備中です。いずれ何かやります。

さて、恒例となりつつあるオリジナルカレンダーを制作しました。
2016年版を1年間自分で使用してみて、改良しました。

デザインのコンセプトは、以下の通りです。

・書体の選定にこだわる
・インテリアの邪魔をしないシンプルで美しいデザインを目指す
・PDFデータ配布のために、プリンタの性能に依存しないデザインにする
・無料配布のカレンダーとして、最良のデザインを目指す

カレンダーというものは、冊子のように束になっているので、壁に掛けるとインテリアを損なう、と常々思っています。どうしても生活感が出てしまうものです。
ですので、ここで配布するカレンダーは1枚ずつプリントアウトして、製本せずに使用する形式を採用しています。キレイに貼れば、インテリアを損なうこともあまりないと考えます。
この方式だと、例えば2ヶ月分を同時に並べて貼りたい場合にも使えますし、張り方も縦にも横にも並べられます。データの用紙サイズはA4ですが、用途に応じて拡大・縮小してもよいと思います。
プリントする用紙も、お使いのプリンタとの相性も考えつつ選んでみると楽しいかもしれません。

仕事場用にA3サイズに拡大して貼ってみました

使用書体については、今回は「彫刻系」の繊細で鋭い書体を中心に選んでみました。

月漢数字  ……光朝
月かな   ……痩金体
月英語・数字……Cochin
曜日    ……花胡蝶
年漢字   ……凸版文久見出し明朝体
祭日名   ……筑紫アンティーク明朝



◉ダウンロード
カレンダー2017(A4サイズ)

※データのダウンロード、プリントアウトはご自由にどうぞ。営利目的の再配布や、印刷は不可とします。データの改変も不可です。

10.28.2016

なのしおり更新    ゴシック体編追加

昨年公開した「なのしおり」、裏面用にゴシック体編を制作し、アップデートしました。両面刷りで、プリンタ出力してご利用下さい。

※「なのしおり」制作の経緯についてはこちら

ゴシック体の選定には迷いました。「世間でよく使われている」「手に入れやすい」「おすすめしたい」の3つの基準から、バランスよく選定したつもりです。

しおりの大きさは文庫本を想定していますので、小さいですが、ゴシック体編も加わったことで、雑誌などにも挟んで使っていただければ、と思います。





◉ダウンロード(PDF)

12.11.2014

「書体の誕生」展

前回のエントリでお知らせしたように、大阪で開催された「書体の誕生」展に参加しました。このイベントは大阪DTPの勉強部屋とフォントワークスの共同企画で、フォントワークスの書体見本、書体が出来るまでのストーリー、使用事例などで構成される「展示」と、祖父江慎さんと藤田重信さん(筑紫書体の設計者)の豪華対談をはじめとする、「講演」で構成された書体関連のイベントとしてはかなり力の入った内容です。

日本語デザイン研究会[中部]で展示制作を担当したのは、展示部分の「見本書体見本」と「筑紫オールド明朝の合成フォント例」の2つの展示です。
「合成フォント例」に関しては、こちらから提案しました。私にとって「筑紫オールド明朝」の漢字は、オールド系の仮名書体との合成フォントにおいて絶対に外せない重要な書体なので、それを沢山の人に知ってもらいたい、という考えがあったからです。

私が会場を訪問したのは2日目の11月23日。
会場に着くと、まず目に飛び込んできたの当研究会の展示である「見出し書体見本」の拡大ポスター。来春リリース予定の新書体「筑紫アンティーク明朝」が際立っています。

筑紫アンティーク明朝のインパクトが大きい見出し見本展示

大きな「おぅい」は筑紫丸ゴシックのAとBを見比べるためのもの

展示室に入ると、当研究会で制作した原寸のパネルがずらっと並んでしました。左側には写植機も置いてあり、奥にはデザイナーのインタビューや書体制作のストーリーの展示が。来場者はみんな真剣に展示を読まれていました。

展示ブース。手前が当研究会制作の書体見本パネル

筑紫オールド明朝を使用した合成フォント例

書体見本の展示パネルは、見出し書体としての使用を前提として、見比べてほしい書体や、個人的に重要だと思った書体を大きくしたりして、レイアウトで飽きさせない工夫をしてみました。組見本で使用した「おぅい」からはじまる例文はディケンズの短編なのですが、最初の「おぅい」がコミカルに見えたのか、一部では好評だったようです。実際には怖い話なのですが。

メインはやはり豪華な講演です。この日はソフトバンク・テクノロジーの関口さんのwebフォントに関するお話と、祖父江慎さんと藤田重信さんの対談だったのですが、聞くのに夢中になってしまい、ほとんど写真を撮るのを忘れてしまったことが悔やまれます。内容に関してはすでに他の参加者の方々がブログにアップしていたり、togetterにもまとめられていますので、そちらをご参照下さい。
私個人の感想としては、藤田さんの書体制作方法が意外と感覚的だったことが驚きでした。それと「書は苦手で全然上手くない。筆の動きをちゃんと理解していれば書体は作れる」という言葉が印象に残っています。
祖父江さんが「筑紫オールド明朝」を「これまでの明朝体の漢字とは違い、ひらがなに寄り添った漢字のデザインに驚いた」と話されたのは、「なるほど」と思いました。
関口さんには、webフォントユーザーとしての要望を直接お伝えできたのがよかったです。日本語webフォントは技術的にはどんどん進化しているので、今後の展開に期待したいです。webデザインは、紙媒体のタイポグラフィ世界から見ると「妥協と諦め」の世界ですが、その度合いも少しずつ解消されてゆくと思います。

全体的に非常に内容が濃い、充実したイベントでした。


◉ダウンロード
今回展示した、合成フォント見本のPDFデータをアップしました。
何かの参考にご活用いただけると幸いです。
ダウンロード


◉関連リンク(レポートなど)

・大阪DTPの勉強部屋「書体の誕生」展 Facebook写真
・「書体の誕生」展 — togetterまとめ
・亀のぷいぷい — 講演の詳細レポート
・FONTWORKS ニュース

◉関連リンク(2014.12.30 追記)

・FONTWORKS LETS 会員さまインタビュー
(大阪DTPの勉強部屋 宮地 知 様)

・503 DESIGN Garden



9.17.2014

合成フォントを身近にする、AcuCase Project

こんにちは的場仁利です。今回は、AcuCase Project(アキュケースプロジェクト)を発表させていただきます。また、合成フォントファイルAcu SansとAcu SerifのIllustrator用簡易版を掲載します。

2014年7月21日の投稿「既に持っているフォントを、より美しく」へのレスポンスや日本語デザイン研究会の活動を通して、Adobe InDesignやIllustrator等の機能である合成フォントがそもそもプロの間であまり使われていないことが分かってきました。

日本の文字は、漢字、平仮名、片仮名、英数字、約物・記号類といった複数の要素から構成されています。これらの要素の組み合わせを仕事によって模索することが日本語を扱うデザインにおいてとても大切なことです。とはいうものの、文章の中の一部の文字を選択して、フォントを変更することは手間がかかり、間違いの原因にもなるため現実的ではありません。したがって、合成フォントの機能を使わないで良い仕事をすることはできないと言っても過言ではありません。

そこで、日本語デザイン研究会[中部]では、合成フォントに関する発信を「AcuCase Project」(アキュケースプロジェクト)と名前を冠して、継続的に取り組むことにしました。
名前の由来は、どなたでも使っていただけることを意味するAnyone can use の頭文字から取ったAcuと、活字ケースを意味するCaseを合わせたもので「みんなのための活字箱」という思いを込めています。

今後、合成フォントファイルAcu Sans(アキュサンズ)とAcu Serif(アキュセリフ)のIllustrator用正式版、その他の組み合わせの合成フォントファイルの配布を中心に、合成フォントに関する発信を行います。みなさんの合成フォントへのはじめの一歩になれると嬉しいです。

◉ Acu SansとAcu SerifのIllustrator用簡易版【ダウンロード】

※簡易版のため、InDesign版のように細かい約物・記号類まで調整されていません
※現代の文字使用を考えて、Nありのみにしました

〈合成フォントファイルご利用上の注意〉
・合成フォントファイルをはじめに開き、次に合成フォントを使って作成したい書類を開いて作業してください
・ご利用に際しては各工程でテストの上運用してください。事故が起きた場合の責任は負いかねます
・この合成フォントファイルは、改変しないでください
・再配布はお断りいたします

9.05.2014

DTPの勉強部屋(名古屋)で登壇しました

2014年8月30日(土)第33回DTPの勉強部屋(名古屋)勉強会にて、当研究会の加納と的場が登壇しました。


これまでデザイン事務所での勤務経験がなく、本や資料での学習や、セミナー、インタビューなどと現場での実務のみで、タイポグラフィ技法を培った2人の話は内容が偏っていたり、違う意見の人は少なくなかったとは思いますが、概ね好評だったようでほっとしています。「技法書にあまり載っていない話をしたい」という目的はある程度達成できたと思います。書籍組版の仕事が中心の方は色々と難しい問題はあるかもしれませんが、グラフィックデザインにおいては「合成フォント」は是非活用して欲しい機能です。時間配分の関係から、一部のパートが省略されたり、練習不足だったりでお見苦しい点などもありました。省略された部分も含まれた、当日のスライドをPDFデータにて公開しますので、興味のある方は読んでみてください。



上記PDFデータは「名古屋DTP勉強部屋」ブログにもアップされます。

※2016年2月追記
スライドデータ「明日からすぐ使える、タイポグラフィ技法」の44–45ページに「合成フォントでは異体字が出ない」との記述がありますが、これはIllustrator(–CC2015まで確認)のことで、InDesignでは切替ができます。異体字に限らず、タイポグラフィの品質にこだわる場合は、InDesignの使用を推奨します。

当日は、当研究会の話だけでなく、東京から来られた博報堂の小杉幸一さんのお話しもあり、個人的に自分が一番欠けている「アイデア」の考え方のお話しが中心で、非常に勉強になりました。当日の様子は近日中に「名古屋DTP勉強部屋」ブログにアップされると思いますので、そちらもご覧下さい。


8.21.2014

第1回セミナー「なの帳をつくって書体を学ぼう」終了レポート

2014年6月15日(日)、日本語デザイン研究会[中部]の第1回セミナーとして「『なの帳』をつくって書体を学ぼう」を実施しました。会場はレクサス高岳。

 ◉準備にあたって
これまで、名古屋・中部地区ではタイポグラフィに関するセミナーは、本当に少なかったため、この地区でタイポグラフィ関連セミナーへの、需要がどれくらいあるのかが見当がつきにくく、内容面でも初心者向けか、プロ向けにすればよいのか迷いました。今回は『なの帳』という素材を活かして、「組継ぎ本」の紹介と、初心者向けの書体解説ということでセミナーを企画しました。これなら、プロの方でも「組継ぎ本」という名古屋ではあまり紹介されてこなかった製本方法がが学べるので、収穫がゼロと言うことはないだろうと考えました。

フライヤーを作って、名古屋DTP勉強部屋や愛知県内のデザイン系の教育機関に配布したり、ブログやSNSで募集を募ったところ、愛知県外からの参加者もあり、当初予定していた20人という定員をオーバーする申込みで、うれしい驚きでした。


 ◉当日の様子
若干のキャンセル者が出たものの、25名の方に参加していただけました。参加者は豆本が好きな人、DTP関連の仕事の方、本格的にタイポグラフィを実践されているデザイナー、まったく別の仕事の方などバラエティに富んだ集まりとなりました。

第1部は松下さんによる、「組継ぎ本・なの帳制作」講座。松下さんは、日頃から豆本の講師をされているだけあり、複雑な組継ぎ本の解説もわかりやすく、スムーズに進行。参加者のみなさんは、やはりものを作ることが好きな方ばかりのようで、真剣な様子で制作に打ち込んでいました。途中、制作が上手くいかない方のフォローをしつつ、全員が無事に「なの帳」を完成させることができました。

会場として使用させていただいたレクサス高岳

セミナーの様子

第2部は私と的場さんによる「なの帳」に掲載された書体の解説。「組継ぎ本」形式で組み立てられる組見本を使用しながら、一つ一つの書体の基本的な解説と、それぞれの個人的な使用感・感想を交えつつ、進行しました。時間をオーバーしてしまい、全ての書体の解説が出来なかったことが心残りです。


 ◉ミニ懇親会
第2部終了後、せっかくなのでミニ懇親会という形で、会場内で名刺交換などを行いました。来場者の方には「よくぞ名古屋でやってくれた」という感想や、「楽しかった」というお言葉をいただき、開催してよかったと思いました。提出していただいたアンケートを読みつつ、次回の企画はもっとよいものにしたい、と考えています。

今後、名古屋で文字について語れる「場」をつくる第一歩となったと思います。


 ◉ダウンロードデータ
遠方で参加が難しかった方や、予定が合わなかった方のために「なの帳」PDFデータと組見本帳を近日中に公開いたします。もうしばらくお待ち下さい。

7.21.2014

既に持っているフォントを、より美しく

こんにちは、的場仁利です。今回は、合成フォントによる、見やすく、美しいフォント、NM-ACUを試作しましたので、シェアさせていただきます。

◉フォントを取り巻く状況

フォントを取り巻く状況は、パソコンの普及やソフトウェアビジネスの変化の中で、少しずつ良くなっています。フォントワークスのLETS(2002年)やMORISAWA PASSPORT(2005年)等の全てのフォントが使える年間契約の登場、Windows 8.1とMac OS X Mavericks(共に2013年)に游明朝と游ゴシックがバンドルされたこと、2014年7月16日にアドビとGoogle等によるオープンソースフォントファミリーSource Han Sans/Noto Sans CJKがリリースされたこと等々、たくさんのポジティブな話題があります。
 しかし、誰もが年間プランに入る予算があるわけではないですし、バンドルフォントや無償のフォントは万能ではなく、数も多くありません。そしてフォントベンダーの感覚とデザイナーの感覚にはずれがあるということもあるのではないでしょうか。

◉内容表示のためのフォントがない!?

私が仕事をする中で、商品の内容表示(一括表示)を作ることがあります。私が扱う商品は、商品自体が小さなサイズのものが多いため、それに伴い内容表示も小さく、法定最低文字サイズの5.5ptにしなくてはならないこともままあります。 このような場合を見越して、私は小級数でもつぶれにくいヒラギノUD角ゴFをベースにした合成フォントを使っていました。
このフォントは、つぶれにくいヒラギノ角ゴシックの漢字に、ゴナ系の仮名と、UD系=Frutiger系の英数字が組み合わされたもので、つぶれにくいだけでなく、モダンでカッコいいデザインで気に入って使っていました。 しかし、ある時このフォントをお持ちでない方とお仕事をご一緒する場面に遭遇しました。この仕事は手早く終わらせたい案件であったため、わざわざフォントを買っていただくことも、こちらで購入してお渡しすることも難しい状況でした。
バンドルフォントや、他の似たようなものでお値打ちなものをいろいろと探したのですが、どれも決め手に欠けるため、少し発想を変えようと思い、このことを加納佑輔さんにも一緒に考えてもらいました。
そうしたところ色々とアイデアが広がり、最終的には、我々は合成フォントのヘビーユーザーなので、バンドルフォントを組み合わせることでなんとかならないだろうかという話になりました。そしてさらに、多くの人が既に持っているフォントをより美しく使うことができるのであれば、多くの人とお仕事を共有できるというアイデアにまで広がりました。

◉バンドルフォントによる、見やすく、美しい合成フォント

このような経緯から生まれた企画を、次の内容で合成フォントに設計しました。

◎ゴシック体、明朝体共通
用途としては、グラフィックデザイン全般を想定。モダン系のビジュアルにおいて、見出しから、本文まで幅広く対応。アプリケーションは、Adobe InDesign CS6で作成。 フォント名は、日本語デザイン研究会の活動にご協力いただいている松井ゆりさんとブレインストーミングをしてNM-ACUと命名。

◎ゴシック体版
[漢字]つぶれにくく、美しい、ヒラギノ角ゴシック(Mac OS Xバンドル、MORISAWA PASSPORT収録)。
[かな]も自然なデザインのヒラギノ角ゴシック。
[全角記号][半角欧文][半角数字]は、Frutiger系、Myriad系の小塚ゴシック(Adobeアプリケーションにバンドル)。
[全角約物]は、ウエイトが上がっても括弧類が太くならない明朝系で、かぎ括弧の大きさが適度な小塚明朝(Adobeアプリケーションにバンドル)。
様々な仕事で利用することを考え、全角英数字、丸付き数字、囲み数字、単位等々もできるだけ全て同じデザインの文字が表示されるようにする。

◎明朝体版
現代の日本語の文字は明朝体が基本なので、明朝体版も用意する。
[漢字]つぶれにくく、美しい、ヒラギノ明朝(Mac OS Xバンドル、MORISAWA PASSPORT収録)。
[かな]も自然なヒラギノ明朝。
[全角約物][全角記号]は、自然なデザインの小塚明朝(Adobeアプリケーションにバンドル)。
[半角欧文][半角数字]は、トランジショナル・モダンなAdobe Caslon(Adobeアプリケーションにバンドル)。全角英数字と半角英数字のデザインがゴシック体版ほどマッチしないが、使用頻度の高い半角英数字部分の自然さ、カッコよさを基準に選択。そのためOpenType機能の欧文イタリックが使えない等の制限があり。

合成フォントファミリーNM-ACUは、上記の特徴を持った合成フォントで、現在InDesign版のみです。今後Illustrator版も作成し、InDesignとIllustratorのどちらでも使用できるIllustrator版で正式リリースとしたいと考えていることもあり、テスト版としてダウンロードできるようにします。


フォントのイメージと比較

約物・記号類で
デフォルトから特別に変更したもの


◉NM-ACUフォント2014年7月21日現在のラインナップ

◎JIS2004字形対応版
⇒ https://drive.google.com/file/d/0B2Aac8b8V5_5YkxZY0UwYldzNms/edit?usp=sharing
ゴシック体
NM-ACU-Sans-ProN-W3
NM-ACU-Sans-ProN-W6
NM-ACU-Sans-StdN-W8

明朝体
NM-ACU-Serif-ProN-W3
NM-ACU-Serif-ProN-W6

◎JIS90字形対応版
⇒ https://drive.google.com/file/d/0B2Aac8b8V5_5VTA5blQwLVNmems/edit?usp=sharing
ゴシック体
NM-ACU-Sans-Pro-W3
NM-ACU-Sans-Pro-W6
NM-ACU-Sans-Std-W8

明朝体
NM-ACU-Serif-Pro-W3
NM-ACU-Serif-Pro-W6


◉協力のお願い

この合成フォントファミリーNM-ACUは、例外文字を多数登録するため、例外文字が複数登録でき、コピーペーストでも登録できる、InDesign(CS6)で作成しました。作りやすさを優先してInDesignで作成したのですが、アプリケーションのユーザーの数としてはIllustratorが圧倒的に多いと思われます。この合成フォントをより多くの人に使っていただけるようIllustrator化したいと考えていますが、私の知り得る方法では、Illustratorでの合成フォントの例外文字の登録は1文字ずつしかできないため手に負えないと思っています。
InDesignからIllustratorへ合成フォントファイル書き出す方法、もしくは、スクリプトや何らかの方法でIllustratorで例外文字を効率的に登録する方法お持ちの方の協力を募ります。件名を「NM-ACUの件」として、的場仁利(nori.matobaアットマークgmail.com)までご連絡ください。

6.16.2014

第1回セミナー、無事終了しました

【第1回セミナー終了】日本語デザイン研究会[中部]第1回セミナー「『なの帳』をつくって書体を学ぼう」が無事終了しました。

名古屋で文字関連のイベントが皆無だったので「無いなら自分たちでやるしかない」と考え、思い切って開催を決意したのが数ヶ月前。当初は「最初は5人くらいしか集まらないかな」と思っていましたが、蓋を開けてみれば定員を超える申込みがあり、うれしい驚きでした。

時間配分が上手くいかなかったり、書体の解説については、初心者には若干難しく、プロの方には物足りない内容だったかな、と反省点もありますが、まずは来て頂いた方、協力して頂いたすべての皆様に感謝いたします。

セミナーの詳しい様子などは、後日アップします。



2.27.2014

組継ぎ豆本『なの帳』 作りました


◉『なの帳』―世界一小さい日本語書体見本帳

前エントリでご紹介した「組継ぎ豆本」の「中身のある完成形」を作りました。当研究会ならではと思えるような中身を考えたところ、「書体見本帳」というかたちになりました。「なの帳」は文字通りひらがなの「な」と「の」だけの書体見本帳です。書体の個性は「な」と「の」に一番良くあらわれると言われています。ページをめくって比べていただくと、違いがよくわかると思います。あと豆本なので「小さい」→「nano」の連想も含まれています。


なの帳【明朝体10選】【ゴシック体10選】
今後も続刊予定です。

◉制作の背景

「名古屋には文字にこだわるデザイナーが少ない」という話をよく聞きます。これには名古屋に出版社(特に文芸系)がすくない、などこの土地特有の理由がいろいろとあるようですが、グラフィックデザインにおいて文字をおろそかにする、ということはありえないことです。
現在、名古屋には文字について勉強できるオープンなセミナーは皆無と言ってもよいでしょう。若いデザイナーに聞くと、デザインの専門学校や大学でも文字についてはあまり教えていない、という話もよく耳にしました。十数年前に私が通っていた専門学校でもほとんど教えていませんでした。
これは由々しき事態です。すくなくとも、若いデザイナーが文字に興味をもち、最低限の文字の知識を勉強できるきっかけはつくらなくてはいけないと思いました。

「なの帳」は若いデザイナーや文字の初心者に向けて、わたしたちが「知ってほしい書体」を紹介するものです。あくまで「わたしたちが選ぶ」書体なので、「これ以外はダメ」ということはありませんし、好みによる多少の偏りはあると思います。しかし知っておいて損はない書体ですし、使用することで「格好いい・読みやすい」デザインを作れる可能性は格段にアップします。
特に、合成フォントで使用する「かな書体」は積極的に使ってほしいと思います。

「なの帳」は「本」です。本は資料書類などとちがって、いろいろな場所にひとり歩きします。
現在、初夏頃にわたしたちが主催する勉強会で、参加者がこの本を自分の手で組み立てて、持ち帰っていただくことを考えています。勉強会に来られない方には、PDFデータをダウンロードして自分で組み立てることができるように、準備をしています。「組継ぎ本」は特別な道具が必要ありません。
「なの帳」は欲しい人が誰でも、自分のために組み立てることができる書体見本帳をめざしています。

本書を、一人でも多くの文字に興味を持つ方に手にとっていただけることを願っています。本の中身や勉強会の予定などについては、本ブログで随時発表していきます。

 制作
 企画・デザイン:加納佑輔
 造本:hokori
 書体選定:的場仁利
 写植協力:亮月写植室
 組継ぎ本考案:前田年昭

組継ぎ本に関しては前エントリおよび前田年昭氏のラインラボ「書庫:DTPの技術とワークフローを考える」をご参照ください。

10.24.2013

ウェブフォントを使おう

本ブログはウェブフォントサービス「フォントプラス」を利用して、ウェブフォントを使用しています。見出しは「筑紫B見出しミン」、本文が「筑紫オールド明朝R」です。
2年ほど前にいくつかの日本語ウェブフォントサービスがはじまり、文字好きの間でそれなりに話題になりましたが、2013年になった今でもそれほど普及していません。
日本語のウェブサイトが英語のサイトにくらべて醜悪であるという意見はそれなりにあり、その原因のひとつとして「ウェブで使えるフォントが少ない」というものがありました。それなのになぜ日本語ウェブフォントが普及していないのでしょうか。
原因を考えてみました。

・導入してもウィンドウズではきれいに表示されない
・縦組みが現実的でないので、導入する強い動機がない
・しっかりとした組版ができないので、導入しても
 きれいな文字組にはならない
・ブラウザの設定によってはうまく表示されない場合がある
・クライアントに理解してもらうのが難しい。ウィンドウズの場合
 メイリオよりも汚く表示されるため、場合によってはクレームになる
・本文のフォントを変えることに価値を感じていない
・ウェブフォントを「使いたい」と思わせる、かっこいい事例が少ない

技術的な問題については、確かに不十分さを感じます。しかし、紙媒体とウェブ両方を作っていて思うのは、とにかくウェブには妥協しなくてはならないことが多いということです。紙媒体の場合、予算さえかければ妥協点を減らすことはできるのですが、ウェブの場合、どうしても旧型のPCからタブレット・スマホなど、閲覧環境に依存してしまう以上、精度の高いデザインは諦めるしかなかったりします。
そのため、文字にこだわるウェブ制作者からすれば技術が不十分だし、文字よりも他の部分に重点を置くウェブ制作者からすれば、閲覧環境によって表示のされ方が変わってしまうウェブフォントなど、使ってられないということになるでしょう。

しかし、文字にこだわるのであれば、現時点での技術が不十分でも使う価値は十分にあると思います。案件にもよりますが。例えば、本ブログがMS明朝で表示されても内容と合っていないので、説得力は落ちると思います。やはり内容によって書体を変えるのは当然で、現時点ではユーザーはそこまで意識していなくても、いずれ無意識的に書体の違いを感じるようになります。そのために制作者はユーザーの一歩先を見据えて作るべきでしょう。

個人的には、合成フォントが使えるようになってほしいと思うのですが、現時点ではそれができるサービスはないようです。
あとはやはり縦組みは避けて通れないと思います。イワタオールド明朝や游築見出し明朝体などは縦組みでこそ真価を発揮します。

10.22.2013

モリパスとフォントワークスLETS

本ブログを読まれている方の大半は、フォントの年間ライセンスプログラムに加入していると思います。私はフォントワークスのLETSには加入しているのですが、モリサワパスポートには加入していません。理由は、デザインデータの作成がほとんど自社で完結していて、外注先とフォント環境を合わせる必要がない、というのが一番ですが、もう一つ大きな理由として「毎年5万円は高い」と思ってしまうことがあります。5万円あったら、その予算で欲しいフォントのパッケージ購入をしたほうがよいのでは、と思ったのです。
ただ、そう思ったのは大日本スクリーンや、タイプバンク、リョービの書体がモリサワパスポートに入る前の話で、今となっては「モリパスにも入っておけばよかったかも」と少しだけ思います。そこで、現在私が加入しているフォントワークスのLETSと、モリサワパスポートそれぞれに含まれる書体の「私が使いたい」書体をピックアップし、どちらが得なのか比べてみることにしました。

【使いたい書体】

 ◉モリサワパスポート(52,290円/年間)
秀英明朝(●)、秀英初号明朝 撰(●)、光朝、A1明朝、ゴシックMB101(●)、見出しゴMB31(●)、秀英角ゴシック 金(●)、秀英角ゴシック 銀(●)、秀英丸ゴシック(●)、解ミン宙、解ミン月、リュウミンオールドがな(●)、秀英3号(●)、秀英5号(●)、ヒラギノ明朝(●)、ヒラギノ角ゴ(●)、こぶりなゴシック、ヒラギノ角ゴ オールド、ヒラギノ丸ゴ、游築五号仮名(●)、游築36ポ仮名(●)、ヒラギノ角ゴ AD仮名、築地体初号仮名、築地体35ポイント仮名、築地体一号太仮名(●)、築地体三号細仮名、築地体三号太仮名、江川活版三号行書仮名、築地体前記五号仮名、築地文舎五号仮名、本明朝-Book(●)、本明朝-Book 小がな(●)、本明朝-Book 新がな(●)、本明朝 小がな(●)、本明朝 新がな(●)、本明朝 新小がな(●)、花胡蝶(●)、花蓮華(●)、花牡丹(●)、築地(本明朝用)(●)、小町(本明朝用)(●)、良寛(本明朝用)(●)、行成(本明朝用)(●)、弘道軒(本明朝用)(●)、築地(ナウゴシック用)(●)、小町(ナウゴシック用)(●)、良寛(ナウゴシック用)(●)、行成(ナウゴシック用)(●)、弘道軒(ナウゴシック用)(●)

 ◉フォントワークスLETS(25,200円/年間/3年コース)
筑紫ゴシック、筑紫明朝、筑紫Aオールド明朝、筑紫Bオールド明朝、筑紫A見出ミン、筑紫B見出ミン、筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシック、グレコ、ライラ、スーラ

各社とも、他に使う書体はありますが、それらは「あれば使う」という程度のものなので、今回は「欲しい」書体に限定しました。それと、ファミリー展開している書体の各ウェイトを細かく数えるのもやめています。私にとって重要なのは「○○書体が使える」ということで、ウェイトが豊富なことは便利ではありますが、最優先ではないのです。ここは意見が分かれるところだと思います。

さて、こうしてみるとモリサワパスポートの方が高いとはいえ、「使いたい書体」が圧倒的に多いことがわかりました。ただし、(●)がついている書体はパッケージやダウンロードデータですでに所有しているので、私が今加入してもかなりダブってしまいます。それに、字游工房や、フォント解、朗文堂などのフォントは、別途購入しなくてはならないことには変わりません。

というわけで、すでに結論は出ていたのですが、しばらくの間は「LETSに入りつつ、欲しい書体をパッケージで買う」というスタイルを続けようと思います。いずれ、ページ物の仕事が増えたら、モリサワパスポートにも加入するでしょう。

※これは、データ作成をほぼ自社で完結する私の制作環境での話で、ふつうはモリサワパスポートの導入はほぼ必須といえるでしょう。余裕があればフォントワークス、イワタのLETSも導入するという感じでしょうか。