11.24.2019

書体が美しいカレンダー2020

これまで本ブログで紹介してきた、カレンダーですが今回は量産しました。
限定150部、自分が「あったらいいな」と思う形を追求しました。

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インテリアにこだわる人に使って欲しいカレンダーです。書体に拘りのあるグラフィックデザイナーの作者が、長年サンプル制作で改良を重ね、5年目にして完成させたカレンダーです。

・インテリアを損なう要素を一切排除しました。
・あえて製本せずに1枚ずつ独立した仕様なので、必要な枚数だけ壁に貼って使用できます。
・使用する書体にこだわり、適切な空間処理でデザインの美しさを追求しています。
・月ごとに違ったレイアウトを楽しめます。
・上部中央に直径3㎜の穴が空いています。ピンや釘などにかけて使用するか、マスキングテープで壁に貼るなど、使い方は自由です。


用紙:ヴァンヌーボVGスノーホワイト(表紙:淡クリームキンマリ)
サイズ:A4(297mm×210mm)
12枚綴り
デザイン:加納佑輔 【ネット販売限定特典】

書体を愉しむしおり×2枚 ※配送について:レターパックライトにて配送いたします。


【販売サイト】
minne
CREEMA
STORES (ナルホ堂販売)



10.25.2019

【イベント】
フォントバー

栄でちょっと変わったイベントをやります。

フォントバー in Nagoya(ナルホ堂スピンオフ企画)

フォントについて語りたいマニアックな方! 初心者だけど興味のある方! デザインが好きな方! どなたでも大歓迎!
・主 催:加納佑輔(名古屋意匠勉強会ナルホ堂メンバー)
・開催日:10月28日(月)
・参加費:通常オーダー+500円 事前申込不要
・時 間:19:00–(イベントは21:00終了・途中入退室自由)
・会 場:SOUND BAR MiRAi

[内容]
・「仮名書体をたのしもう!〜おすすめ合成フォント50選」(加納)
・飛び入り歓迎! 発表コーナー(書体について・好きなデザインについて参加者が発表)
・クリエイター交流会

BGM DJs MATBIRD, TOCK, DICЁ, MASAA
(音楽とともに楽しめるイベントです。講演が聞こえなくなることはありません)

[イベント募集]
SOUND BAR MiRAiさんは、毎月第4月曜日を「デザインNight」として、クリエーターのためのイベントを開催しています。イベントを開催したい人や興味のある人はご連絡ください。

SOUND BAR MiRAi
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄四丁目3番15号 丸美観光ビル1.5階
電話 052-684-8077
http://miraipj.com/mirai/


【参加される方へ】

・来店時に1ドリンク注文後、案内された席におかけください
・お席にて、ナルホ堂スタッフがイベント参加費500円を徴収いたします
・領収証が必要な方は、ナルホ堂スタッフまでお知らせ下さい
・講演中の途中参加・退席は自由です
・お食事は、カレー、ローストビーフ丼をご注文いただけます。カウンターまでどうぞ
・講演は19:30より開始します

【発表コーナーについて】
・フォント・タイポグラフィ・デザインなどについて、語りたい方はモニタ横にて自由に発表できます
・初心者・マニアともに大歓迎です!
・会場にはモニタに接続できる、MacBook、ライトニングケーブルを用意していますので、
お持ちのPDFデータや、iPad、iPhoneにて投影ができます。Wi-Fiも完備しています

【交流会】
・イベント後半「歓談タイム」にて、参加者同士の交流ができます。名刺交換や宣伝チラシなどの配布も自由です

【ごちゅうい】
・デザインNightは、デザインに関わりを深める場です。宗教、政治、デザイン業界やメディア業界と関連がない業種の勧誘はご遠慮ください。参加者全員がお互いのビジネスや価値観を尊重し、敬意を表しあえる関係を大切にしていきたいと考えておりますのでご理解とご協力をお願いいたします。
・動画撮影はご遠慮ください



【ダウンロード】
フライヤーデータ

3.21.2019

セミナー
中村書体と筑紫書体

4月21日に、名古屋の国際デザインセンターで「名古屋意匠勉強会ナルホ堂」と「フォントプラス」のコラボレーションセミナーとして、「中村書体と筑紫書体」を開催します。「ゴナ」「ナール」他多数の名作書体を生み出している中村征宏さんと、今話題の筑紫書体の作者、藤田重信さんをお招きして、自身の制作した書体について語っていただきます。さらに、中村さんと藤田さんの対談も開催します。
このセミナーは「フォントおじさん」でおなじみ関口浩之さんの協力により、実現しました。
愛知県出身者には、凄いタイポグラファ(書体デザイナー・グラフィックデザイナーなど)がとても多いにもかかわらず、タイポグラフィに関するイベントやセミナーが少ない現状をどうにかしたい、と考えてずっと活動してきましたので、嬉しい限りです。

3月19日に募集を開始したところ、反響が大きく、3月21日現在で多数の申込みをいただいています。先着順なので早めの申込をお勧めいたします。
今回のフライヤーでは、どうしても「ゴナ」「ナール」を使わねば! というこだわりで、写植アウトラインサービスを利用しました。その他の部分は「ハイパースクエア(中村さん作)」と「筑紫書体」を使用しています。イラストはおなじみ安楽雅志さん。書体には詳しくないにもかかわらず、セミナーのコンセプトを見事に表現してくれました。

「名古屋意匠勉強会ナルホ堂」は、昨年から開催している「そうさす・TIPTOP・ひげラク図絵社」の合同セミナーシリーズから発展し、クリエイター向けのイベントやワークショップ・セミナーなどを積極的に開催するユニットとして活動を始めます。

「日本語デザイン研究会[中部]」は、「ナルホ堂」イベントをメインとして活動しますが、加納佑輔個人の活動として今後も継続します。

ナルホ堂ロゴマーク
(マーク:中森浩二/ロゴタイプ:加納佑輔)

マーク部分は中森浩二さん(TIPTOP)作。「!」「?」マークを融合させたアイデアで、クリエイターの驚きや発見を表現しています。文字部分は加納佑輔(そうさす)作で、ダジャレっぽいネーミングを「ちょっとまぬけ」な感じでレタリングしました。下部の「名古屋意匠勉強会」部分は「UD角ゴC80」を加工したものです。

【ダウンロード】
フライヤーデータ

【お申込】
申込みフォーム


【関連リンク】
フォントワークス/4/21(日)名古屋意匠勉強会ナルホ堂主催「筑紫書体と中村書体」に藤田重信が登壇します
FONTPLUS/4/21(日)『中村書体と筑紫書体講座』を共催します(powered by FONTPLUS DAY in 名古屋)

3.11.2019

UVインクジェット
プリンタ
出力実験

2019年3月6日に、名古屋のクリエイティブビジネススペースコードにて「UVプリンター活用術セミナー」が開催され、「UVプリンター実例・提案」のコーナーで参加しました。今回はローランド社製のUVプリンターでした。

以前からUVインクジェットプリンター(違うメーカー製ですが)は、名刺など自分用のツールに活用していたのですが、この機会にいろいろ試してみようと考え、今回は今まで使用したことのない紙やクリアインキ(透明ニスのようなもの)で出力してみました。

今回使用した紙は「グリスター」の「ゴールド」。表面はゴールドで裏面が黒い、すこし変わった紙です。

出力結果です。

グリスター・ゴールド表面
通常印刷に、「亥」「2019」部分のみクリアインキ 

グリスター・ゴールド裏面
通常印刷・ホワイトインキ、「亥」「2019」にクリアインキ

同じクリアインキでも、使用した紙の質感と、通常のインキの上に乗せる場合と、ホワイトインキ+通常インキ(この場合赤)の上に乗せる場合で、かなり仕上がりが違いました。表面は思った通りの出力結果でしたが、裏面は意外な結果となりました。

裏面拡大
クリアインキ本来のなめらかな質感ではなく、
所々インキが浮いて、ボコボコした表面に

私以外の参加者でも、思うようにインキが載らなかったり、染みこんでしまったりしたケースがあり、UVプリンターにも色々な課題があると感じました。
これが滑らかなアクリル板や、スマホケースなどだと、きれいに出力され、グッズの製品としての品質は十分にあると感じました。一応、「プライマー」と呼ばれる下地処理剤を前もって塗布すればインキの乗りは格段に良くはなるのですが、相性の悪い素材だとそれでも厳しい物もありました。

小ロットでも、高品質で様々な素材に印刷できるUVプリンターは、色々な可能性があるように思いました。今回の「実験結果」はローランド社さんに共有され、欠点も改善されてゆくことと思います。



2.09.2019

とっぽいゴシック
フライヤー制作しました

フリーフォント配布で有名な、フォントダスさんが先日発表した仮名フォント「とっぽいゴシック」の組み見本兼フライヤー制作を、お手伝いしました。


「とっぽいゴシック」は、東京築地活版製造所の初号ゴシックを元にして制作された、過去の様々な書体を参考に、「い」「お」「と」などの一部の仮名や「!」「?」などに数種類の異体字を盛り込んだ意欲的な書体です。

デジタル書体ではあまり見られない、各エレメント処理があったり、拗音促音が小さかったり、ゴシック体なのに、明朝系の句読点を収録していたりと活字好きのツボを捉えた書体だと思います。
6種類のフライヤーそれぞれを見ることで、どんな異体字が入っているか、ある程度わかると思います。

仮名書体なので「合成フォント」機能を使って、漢字がある書体と組み合わせる必要がありますが、やはり活版由来ということもあり、オールド系のゴシック体との組み合わせがオススメです。フライヤーでは、オールド系、スタンダード系を含む6種類のゴシック体との組み合わせを提案しています。それぞれ比べてみて使用時の参考にして下さい。

とっぽいゴシックは「フォントダス」初の有料フォントだそうですが、これだけたくさんの異体字が入っていて、1000円は安いです。異体字がない「フリー版」もありますので、まずはそちらで試してみるとよいかもしれません。

◉関連リンク
とっぽいゴシック(フォントダス)
フォントダス
Japaaan(紹介記事)