3.21.2019

セミナー
中村書体と筑紫書体

4月21日に、名古屋の国際デザインセンターで「名古屋意匠勉強会ナルホ堂」と「フォントプラス」のコラボレーションセミナーとして、「中村書体と筑紫書体」を開催します。「ゴナ」「ナール」他多数の名作書体を生み出している中村征宏さんと、今話題の筑紫書体の作者、藤田重信さんをお招きして、自身の制作した書体について語っていただきます。さらに、中村さんと藤田さんの対談も開催します。
このセミナーは「フォントおじさん」でおなじみ関口浩之さんの協力により、実現しました。
愛知県出身者には、凄いタイポグラファ(書体デザイナー・グラフィックデザイナーなど)がとても多いにもかかわらず、タイポグラフィに関するイベントやセミナーが少ない現状をどうにかしたい、と考えてずっと活動してきましたので、嬉しい限りです。

3月19日に募集を開始したところ、反響が大きく、3月21日現在で多数の申込みをいただいています。先着順なので早めの申込をお勧めいたします。
今回のフライヤーでは、どうしても「ゴナ」「ナール」を使わねば! というこだわりで、写植アウトラインサービスを利用しました。その他の部分は「ハイパースクエア(中村さん作)」と「筑紫書体」を使用しています。イラストはおなじみ安楽雅志さん。書体には詳しくないにもかかわらず、セミナーのコンセプトを見事に表現してくれました。

「名古屋意匠勉強会ナルホ堂」は、昨年から開催している「そうさす・TIPTOP・ひげラク図絵社」の合同セミナーシリーズから発展し、クリエイター向けのイベントやワークショップ・セミナーなどを積極的に開催するユニットとして活動を始めます。

「日本語デザイン研究会[中部]」は、「ナルホ堂」イベントをメインとして活動しますが、加納佑輔個人の活動として今後も継続します。

ナルホ堂ロゴマーク
(マーク:中森浩二/ロゴタイプ:加納佑輔)

マーク部分は中森浩二さん(TIPTOP)作。「!」「?」マークを融合させたアイデアで、クリエイターの驚きや発見を表現しています。文字部分は加納佑輔(そうさす)作で、ダジャレっぽいネーミングを「ちょっとまぬけ」な感じでレタリングしました。下部の「名古屋意匠勉強会」部分は「UD角ゴC80」を加工したものです。

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【関連リンク】
フォントワークス/4/21(日)名古屋意匠勉強会ナルホ堂主催「筑紫書体と中村書体」に藤田重信が登壇します
FONTPLUS/4/21(日)『中村書体と筑紫書体講座』を共催します(powered by FONTPLUS DAY in 名古屋)

3.11.2019

UVインクジェット
プリンタ
出力実験

2019年3月6日に、名古屋のクリエイティブビジネススペースコードにて「UVプリンター活用術セミナー」が開催され、「UVプリンター実例・提案」のコーナーで参加しました。今回はローランド社製のUVプリンターでした。

以前からUVインクジェットプリンター(違うメーカー製ですが)は、名刺など自分用のツールに活用していたのですが、この機会にいろいろ試してみようと考え、今回は今まで使用したことのない紙やクリアインキ(透明ニスのようなもの)で出力してみました。

今回使用した紙は「グリスター」の「ゴールド」。表面はゴールドで裏面が黒い、すこし変わった紙です。

出力結果です。

グリスター・ゴールド表面
通常印刷に、「亥」「2019」部分のみクリアインキ 

グリスター・ゴールド裏面
通常印刷・ホワイトインキ、「亥」「2019」にクリアインキ

同じクリアインキでも、使用した紙の質感と、通常のインキの上に乗せる場合と、ホワイトインキ+通常インキ(この場合赤)の上に乗せる場合で、かなり仕上がりが違いました。表面は思った通りの出力結果でしたが、裏面は意外な結果となりました。

裏面拡大
クリアインキ本来のなめらかな質感ではなく、
所々インキが浮いて、ボコボコした表面に

私以外の参加者でも、思うようにインキが載らなかったり、染みこんでしまったりしたケースがあり、UVプリンターにも色々な課題があると感じました。
これが滑らかなアクリル板や、スマホケースなどだと、きれいに出力され、グッズの製品としての品質は十分にあると感じました。一応、「プライマー」と呼ばれる下地処理剤を前もって塗布すればインキの乗りは格段に良くはなるのですが、相性の悪い素材だとそれでも厳しい物もありました。

小ロットでも、高品質で様々な素材に印刷できるUVプリンターは、色々な可能性があるように思いました。今回の「実験結果」はローランド社さんに共有され、欠点も改善されてゆくことと思います。