ただ、そう思ったのは大日本スクリーンや、タイプバンク、リョービの書体がモリサワパスポートに入る前の話で、今となっては「モリパスにも入っておけばよかったかも」と少しだけ思います。そこで、現在私が加入しているフォントワークスのLETSと、モリサワパスポートそれぞれに含まれる書体の「私が使いたい」書体をピックアップし、どちらが得なのか比べてみることにしました。
【使いたい書体】
◉モリサワパスポート(52,290円/年間)
秀英明朝(●)、秀英初号明朝 撰(●)、光朝、A1明朝、ゴシックMB101(●)、見出しゴMB31(●)、秀英角ゴシック 金(●)、秀英角ゴシック 銀(●)、秀英丸ゴシック(●)、解ミン宙、解ミン月、リュウミンオールドがな(●)、秀英3号(●)、秀英5号(●)、ヒラギノ明朝(●)、ヒラギノ角ゴ(●)、こぶりなゴシック、ヒラギノ角ゴ オールド、ヒラギノ丸ゴ、游築五号仮名(●)、游築36ポ仮名(●)、ヒラギノ角ゴ AD仮名、築地体初号仮名、築地体35ポイント仮名、築地体一号太仮名(●)、築地体三号細仮名、築地体三号太仮名、江川活版三号行書仮名、築地体前記五号仮名、築地文舎五号仮名、本明朝-Book(●)、本明朝-Book 小がな(●)、本明朝-Book 新がな(●)、本明朝 小がな(●)、本明朝 新がな(●)、本明朝 新小がな(●)、花胡蝶(●)、花蓮華(●)、花牡丹(●)、築地(本明朝用)(●)、小町(本明朝用)(●)、良寛(本明朝用)(●)、行成(本明朝用)(●)、弘道軒(本明朝用)(●)、築地(ナウゴシック用)(●)、小町(ナウゴシック用)(●)、良寛(ナウゴシック用)(●)、行成(ナウゴシック用)(●)、弘道軒(ナウゴシック用)(●)
◉フォントワークスLETS(25,200円/年間/3年コース)
筑紫ゴシック、筑紫明朝、筑紫Aオールド明朝、筑紫Bオールド明朝、筑紫A見出ミン、筑紫B見出ミン、筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシック、グレコ、ライラ、スーラ
各社とも、他に使う書体はありますが、それらは「あれば使う」という程度のものなので、今回は「欲しい」書体に限定しました。それと、ファミリー展開している書体の各ウェイトを細かく数えるのもやめています。私にとって重要なのは「○○書体が使える」ということで、ウェイトが豊富なことは便利ではありますが、最優先ではないのです。ここは意見が分かれるところだと思います。
さて、こうしてみるとモリサワパスポートの方が高いとはいえ、「使いたい書体」が圧倒的に多いことがわかりました。ただし、(●)がついている書体はパッケージやダウンロードデータですでに所有しているので、私が今加入してもかなりダブってしまいます。それに、字游工房や、フォント解、朗文堂などのフォントは、別途購入しなくてはならないことには変わりません。
というわけで、すでに結論は出ていたのですが、しばらくの間は「LETSに入りつつ、欲しい書体をパッケージで買う」というスタイルを続けようと思います。いずれ、ページ物の仕事が増えたら、モリサワパスポートにも加入するでしょう。
※これは、データ作成をほぼ自社で完結する私の制作環境での話で、ふつうはモリサワパスポートの導入はほぼ必須といえるでしょう。余裕があればフォントワークス、イワタのLETSも導入するという感じでしょうか。