3.11.2019

UVインクジェット
プリンタ
出力実験

2019年3月6日に、名古屋のクリエイティブビジネススペースコードにて「UVプリンター活用術セミナー」が開催され、「UVプリンター実例・提案」のコーナーで参加しました。今回はローランド社製のUVプリンターでした。

以前からUVインクジェットプリンター(違うメーカー製ですが)は、名刺など自分用のツールに活用していたのですが、この機会にいろいろ試してみようと考え、今回は今まで使用したことのない紙やクリアインキ(透明ニスのようなもの)で出力してみました。

今回使用した紙は「グリスター」の「ゴールド」。表面はゴールドで裏面が黒い、すこし変わった紙です。

出力結果です。

グリスター・ゴールド表面
通常印刷に、「亥」「2019」部分のみクリアインキ 

グリスター・ゴールド裏面
通常印刷・ホワイトインキ、「亥」「2019」にクリアインキ

同じクリアインキでも、使用した紙の質感と、通常のインキの上に乗せる場合と、ホワイトインキ+通常インキ(この場合赤)の上に乗せる場合で、かなり仕上がりが違いました。表面は思った通りの出力結果でしたが、裏面は意外な結果となりました。

裏面拡大
クリアインキ本来のなめらかな質感ではなく、
所々インキが浮いて、ボコボコした表面に

私以外の参加者でも、思うようにインキが載らなかったり、染みこんでしまったりしたケースがあり、UVプリンターにも色々な課題があると感じました。
これが滑らかなアクリル板や、スマホケースなどだと、きれいに出力され、グッズの製品としての品質は十分にあると感じました。一応、「プライマー」と呼ばれる下地処理剤を前もって塗布すればインキの乗りは格段に良くはなるのですが、相性の悪い素材だとそれでも厳しい物もありました。

小ロットでも、高品質で様々な素材に印刷できるUVプリンターは、色々な可能性があるように思いました。今回の「実験結果」はローランド社さんに共有され、欠点も改善されてゆくことと思います。