すっかり更新が途絶えていました。
この1年は思ったような活動ができなかったので、ブログも休止状態に…。
来年こそは、何らかの活動をしたいと思っています。
さて、巷では「絶対フォント感」などという言葉が出てきたり、タイポグラフィ関連の書籍が多く発行されたり、文字に対する関心は以前よりも高まっているような印象を受けます。
名古屋地区でも、文字に関心を持つデザイナーが以前よりも増えたような気がします。
ただ、この地区でタイポグラフィに関するセミナーはほとんどないので「何から勉強すれば良いのかわからない」という人も多そうです。
そこで、以前制作した「なの帳」に続き、「なのしおり」というものを作ってみました。
これは、以前から私がお勧めしている『もじのみほん』(誠文堂新光社)や「なの帳」は、少し持ち運びにくいので、もう少し携帯性に優れた「文字を見分けるツール」があったらよいな、という考えと、私が文庫本を買って読むときに使うしおりで、気に入ったものがない、という個人的な体験から考え出したものです。
これを文庫本に挟んで使うことで、その本の「書体を見分ける」習慣がつけられると思います。習慣化して時間が経てば「フォント感」はある程度身につくのではないでしょうか。
制作にあたって、どの書体を選ぶか、というところで少し悩みました。本来であれば写植書体(石井明朝、本蘭明朝)や、精興社の明朝体、新書も含めるならモトヤ明朝あたりも入れたいところです。
ただ、今回はあくまで「文字好き」のための入口として、手に入りやすくて、多く見かける、初心者向けのチョイスとしました。
下記にPDFデータを配布しますので、興味のある人は使ってみて下さい。
今後、改訂版や見出し用など、展開するかもしれません。
◉ダウンロード
なのしおり(PDFデータ)